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*ダヴィドが語る [#ofe3650a]
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皇帝ダヴィド・パレオロゴス 『狂えるバルトロメオス』の子
蝋燭をつけてほしい。
小さいのでかまわない。
僕の話はそんなに長くないから。
**敵 [#b5a12355]
僕は子供のころからコンスタンティノスの影法師だった。
立派なパレオロゴスになりたくて影なりに頑張った。
みんなは僕にすべてを約束したけど、
コンスタンティノスが出てくると彼にすべてが与えられた。
彼が戦死したと聞いたとき、僕が心底うれしかったと言ったら
君は軽蔑するだろうね。
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僕には敵が多かった。
コンスタンティノスの友人がそのまま僕の敵になった。
即位後たった半年で叛逆したコロネイア公もその一人だ。
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コロネイア公バトゥハン・ベルジェニシュヴィリ
テオドロス3世が辺境防衛のために封じたトルコ土侯の子
ひねりつぶせると思った。
騎兵の先頭に立って突撃するパレオロゴス皇帝の姿を思い描いた。
甘かった。
僕は本当の戦争を経験したことがなかったんだ。
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1438年6月24日、アンキラの戦い
アンキラでの会戦は有利に進んでた。
僕は敵が潰走するのを見て追撃した。
奴隷兵たちを蹄で蹂躙し、さらに獲物を求めて突撃した。
そのとき突然目の前が真っ赤になって、
鎚で打たれたような痛みが全身に走った。
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6月26日、重傷を負う
何が起きたのかわからなかった。
僕は兜に矢を受けて、落馬していたんだ。
剣を杖にして懸命に起き上がった。
目を上げると、そこにサーベルをふりかぶった敵騎兵がいた。
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7月1日、さらに重傷を負う
ははっ。
まるで歴史がダヴィド・パレオロゴスを拒んでいるかのようだね。
**継承 [#kc370cda]
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帝位第一継承者はふたたびリューリコヴィチ家
僕がいつ死ぬかわからないというので帝国諸侯が会議を持った。
この情勢では選挙法継承はとても変えられないし、
諸侯には変えるつもりもなかった。
ただし『パレオロゴス皇帝家の存続』という点ではみな一致していた。
リューリコヴィチ家がいれば文句を言ったかもしれないけど、
彼らは例によって帝都に出てこない。
問題はどのパレオロゴスか、ということだった。
ああ僕は会議に出てないよ。ぜんぶ聞いた話。
それもところどころ記憶があやしい。
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ダヴィド・パレオロゴスには4人の男子があった
&ref(adrianospp.jpg,nolink); アドリアノス)陛下の御子を推戴するのが筋であろう!
&ref(yakut_ofkhopyorpp.jpg,nolink); ヤクート・コペル)しかしエピロス専制公、その筋を通すのは難しい。
&ref(yakut_ofkhopyorpp.jpg,nolink); 4人の御子のうち3人はいまだ幼少であられます。
&ref(yakut_ofkhopyorpp.jpg,nolink); そして長子ゼノ殿下は我がニケーアでの奉公を終えておられませぬ。
#ref(zeno.jpg,nolink)
ダヴィド長子ゼノ・パレオロゴス
留学中のため専制公号を与えることができない
&br;
&aname(alexiosfamilytree);では先帝の2人の皇子はどうか?という話になったそうだ。
特に兄のアレクシオス?そんな名前だったね?
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#ref(alexios.jpg,nolink)
コンスタンティノス11世長子アレクシオス・パレオロゴス
将来有望で落ち着いた少年
この提案は多くの賛成を集めたらしい。
帝国領土を二倍に拡げたコンスタンティノスの記憶は
諸侯にとって好ましいものだったんだ。
&ref(adrianospp.jpg,nolink); ではアレクシオス殿下に専制公号を受けていただく。よろしいか?
&ref(louis_luxembourgpp.jpg,nolink); ルイ・リュクサンブール)待て。エピロス専制公、私はあなたを推戴したい。
&aname(adrianosfamilytree);
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#ref(adrianos.jpg,nolink)
エピロス専制公アドリアノス・パレオロゴス テオドロス3世第2子
高齢、きわめて智謀に欠ける
アドリアノス伯父は断固拒否し、つかみあいまで始まって
会議はめちゃくちゃになったそうだ。
ははは。
**火が消える [#kb84371b]
ええと、どうしてアドリアノス伯父に決まったんだっけ。
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第一継承者はエピロス専制公アドリアノスに
分与直轄地が3領ですむこと、交友、妃テオドラとの良好な関係
なにより1900万ノミスマという多額の資産が評価された
思い出せないな。
もうずっとこうなんだ。
ときどき頭がぼうっとなってしまって。
&br;
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いま帝国は大変らしいんだ。
疫病がはやったり、ものすごい負債のせいで
港や倉庫がヴェネツィア人にどんどん差し押さえられたり。
だから僕は——。
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ごめん少しつかれてきた。
こないだから、頭の奥がうずいて仕方なくってさ。
診てもらったらもう駄目なんだって。
全身に疫病の毒が回っているんだって。
&br;
蝋燭の炎が急に暗くなってきたね。
いや、誰も呼ばなくていい。
子供たちとの別れはもう済ませた。
アドリアノス伯父も妃もついているし、子供たちは心配いらない。
立派なパレオロゴスに育ってくれるだろう。
まあ、僕はそんなに立派なパレオロゴスじゃ、なかったね。
&br;
#ref(david2.jpg,nolink)
1442年5月17日、ダヴィド・パレオロゴス死亡
&br;
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TIME:"2010-11-06 (土) 20:32:08"