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*アーランド=アーランドソンのこと [#maaf361f]
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>それでは歌おう
オークニーのアーランド=アーランドソンのこと

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>ある日アーランド=アーランドソンは遠乗りに出た
ケイスネスの野っ原へ
吹きっさらしの風のなか
農夫が羊を追っていた

>農夫の身なりはみすぼらしかった
農夫はアーランドに訴えた
「風は強いし、羊はやせる
これでは冬も越せませぬ」

>まことケイスネスは貧しい土地
でも、もう冒険の時代は終わりを告げて
勝手気ままな海賊稼業もできやしない
アーランド=アーランドソンは夜も寝ずに考えた

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&br;
>ゲール海に浮かぶはマン島
かの白き手のグドレード=ハーラルソンが王座についた島
今はゲール人のムアラ家のもの
アーランド=アーランドソンはムアラ家の娘を嫁にとった

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>アイレイ島から針路を西へとればアルスター
ロッホリンの金色の髪の男たちが憧れた地
西の境ティルコナルを領するはカナナン家
アーランドの弟トーレはカナナン家の娘を嫁にとった

>それぞれに息子ができた
ムアラ家の血を引くグトルム
カナナン家の血を引くオソル
どちらに転んでもオークニー家の所領が倍になる計算

&br;
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&br;
>先手を打ってさっぱりしたアーランドは
艦隊をしたてて北北西へ船出した
フェローのヤール、サドレーが
さる恥知らずな事情で破門されたので

>シェトランド、オークニー、ノルウェー本土からも艦隊が出た
荒波をけたててロングシップは進む
だが一番乗りはケイスネスのアーランド
堅固なるトルヘヴンの塔に軍船旗がひるがえった

&br;
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&br;
>アーランドは長子グトルムにフェローを与えた
未来のマン島のヤールに
グトルムの上陸は威風堂々
まさに白き手のグドレード王のようだった

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>夏が過ぎ、鮭がふるさとの川に帰るころ
グトルムもケイスネスにひょっこり戻った
「ああ父上、こんなに悔しいことはありません
叔父アスラクがわたしの所領を召し上げてしまいました」

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>なんたること
オークニーの大ヤール、アスラク=ポールソンが
グトルムにかわっておのれの息子トルゲルを
フェローのヤールに押し込んだ

>アーランド=アーランドソンは激怒した
オークニーの大ヤール家とは
今後いっさいの付き合いを断つよういった
だが悪いことはつづくもの

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>ゲール海では、ムアラ家がマン島から追い出され
マンスターのオニール家が後釜にすわった
アルスターでは、ティルコナルのカナナン家に
元気な男の子が四人もうまれた

>アーランド=アーランドソンは遠乗りに出た
すべてのたくらみが無駄に終わった
たったひとつのこの領地
まことケイスネスは貧しい土地

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&br;
>けれどいつか運はめぐってくるもの
ロスのダンケルド分家がダンカン王に逆らった
王は南でノルマン人と戦うのにいそがしい
アーランドは、まんまとロスをぶんどった

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&br;
>いつか運はめぐってくるもの
ノルマン人にとついだ娘イングリッドが
いつのまにかキャリック女伯になっていた
アーランドは、じき邪魔になる孫を殺させた

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>いつか運はめぐってくるもの
白き手のグドレード王の末裔
西方諸島のエイリーク=トロンドソンには男子がいなかった
かわりに娘がふたりいた

>グトルムには妻がいた
妻アストリッドもクロヴァン王家の娘だった
アストリッドは毒を盛られた
グトルムに新たな妻をめとらせるため

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>ランヴェイグ=エイリークスドッティルは男の子を産んだ
グトルムに似た元気な子だった
ビャルネと名付けられたこの子供は
西方諸島の大ヤールの座を生まれつき約束されていた

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>アストリッドの産んだパルと
ランヴェイグの産んだビャルネ
この二人でもって
大ヤール位がころがりこんでくるのを待つだけ

>これがアーランド=アーランドソンのやり方だった
オークニーのアスラク=ポールソンに対するやり方だった
あっちが大ヤールなら
こっちも大ヤールになればいい

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>ある日アーランド=アーランドソンは遠乗りに出た
ケイスネスの野っ原へ
吹きっさらしの風のなか
アーランドは帰ってこなかった

>まことケイスネスは貧しい土地
でも、ついに西への道がひらけた
いにしえのノルドの船乗りがかよった道
アーランドの息子グトルムがその道をたどる

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>ケイスネスとロスのヤール
アーランド=アーランドソンの歌はこれでおしまい

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