[[オークニー家のバラッド>プレイレポ/オークニー家のバラッド]] [[アーランド=トルフィンソンのこと>プレイレポ/オークニー家のバラッド/アーランド=トルフィンソンのこと]] *アーランド=アーランドソンのこと [#maaf361f] #ref(erlend_erlendsson.jpg,nolink) &br; >それでは歌おう オークニーのアーランド=アーランドソンのこと &br; >ある日アーランド=アーランドソンは遠乗りに出た ケイスネスの野っ原へ 吹きっさらしの風のなか 農夫が羊を追っていた >農夫の身なりはみすぼらしかった 農夫はアーランドに訴えた 「風は強いし、羊はやせる これでは冬も越せませぬ」 >まことケイスネスは貧しい土地 でも、もう冒険の時代は終わりを告げて 勝手気ままな海賊稼業もできやしない アーランド=アーランドソンは夜も寝ずに考えた &br; #ref(mann.jpg,nolink) #ref(indrechtach_uimordha.jpg,nolink) &br; >ゲール海に浮かぶはマン島 かの白き手のグドレード=ハーラルソンが王座についた島 今はゲール人のムアラ家のもの アーランド=アーランドソンはムアラ家の娘を嫁にとった &br; #ref(tirconnail.jpg,nolink) #ref(murchadh_uicanannain.jpg,nolink) &br; >アイレイ島から針路を西へとればアルスター ロッホリンの金色の髪の男たちが憧れた地 西の境ティルコナルを領するはカナナン家 アーランドの弟トーレはカナナン家の娘を嫁にとった >それぞれに息子ができた ムアラ家の血を引くグトルム カナナン家の血を引くオソル どちらに転んでもオークニー家の所領が倍になる計算 &br; #ref(faroes.jpg,nolink) #ref(harald_ofsudrey.jpg,nolink) &br; >先手を打ってさっぱりしたアーランドは 艦隊をしたてて北北西へ船出した フェローのヤール、サドレーが さる恥知らずな事情で破門されたので >シェトランド、オークニー、ノルウェー本土からも艦隊が出た 荒波をけたててロングシップは進む だが一番乗りはケイスネスのアーランド 堅固なるトルヘヴンの塔に軍船旗がひるがえった &br; #ref(guttorm_erlendsson.jpg,nolink) &br; >アーランドは長子グトルムにフェローを与えた 未来のマン島のヤールに グトルムの上陸は威風堂々 まさに白き手のグドレード王のようだった &br; >夏が過ぎ、鮭がふるさとの川に帰るころ グトルムもケイスネスにひょっこり戻った 「ああ父上、こんなに悔しいことはありません 叔父アスラクがわたしの所領を召し上げてしまいました」 &br; #ref(aslak_paulsson.jpg,nolink) #ref(torgeir_aslaksson.jpg,nolink) &br; >なんたること オークニーの大ヤール、アスラク=ポールソンが グトルムにかわっておのれの息子トルゲルを フェローのヤールに押し込んだ >アーランド=アーランドソンは激怒した オークニーの大ヤール家とは 今後いっさいの付き合いを断つよういった だが悪いことはつづくもの &br; >ゲール海では、ムアラ家がマン島から追い出され マンスターのオニール家が後釜にすわった アルスターでは、ティルコナルのカナナン家に 元気な男の子が四人もうまれた >アーランド=アーランドソンは遠乗りに出た すべてのたくらみが無駄に終わった たったひとつのこの領地 まことケイスネスは貧しい土地 &br; #ref(mapisles.jpg,nolink) &br; >けれどいつか運はめぐってくるもの ロスのダンケルド分家がダンカン王に逆らった 王は南でノルマン人と戦うのにいそがしい アーランドは、まんまとロスをぶんどった &br; #ref(ingrid_erlendsdottir.jpg,nolink) &br; >いつか運はめぐってくるもの ノルマン人にとついだ娘イングリッドが いつのまにかキャリック女伯になっていた アーランドは、じき邪魔になる孫を殺させた &br; #ref(eirik_trondsson.jpg,nolink) &br; >いつか運はめぐってくるもの 白き手のグドレード王の末裔 西方諸島のエイリーク=トロンドソンには男子がいなかった かわりに娘がふたりいた >グトルムには妻がいた 妻アストリッドもクロヴァン王家の娘だった アストリッドは毒を盛られた グトルムに新たな妻をめとらせるため &br; #ref(rannveig_eiliksdottir.jpg,nolink) &br; >ランヴェイグ=エイリークスドッティルは男の子を産んだ グトルムに似た元気な子だった ビャルネと名付けられたこの子供は 西方諸島の大ヤールの座を生まれつき約束されていた &br; #ref(pal_guttormsson.jpg,nolink) #ref(bjarne3.jpg,nolink) &br; >アストリッドの産んだパルと ランヴェイグの産んだビャルネ この二人でもって 大ヤール位がころがりこんでくるのを待つだけ >これがアーランド=アーランドソンのやり方だった オークニーのアスラク=ポールソンに対するやり方だった あっちが大ヤールなら こっちも大ヤールになればいい &br; #ref(event_agriculture.jpg,nolink) &br; >ある日アーランド=アーランドソンは遠乗りに出た ケイスネスの野っ原へ 吹きっさらしの風のなか アーランドは帰ってこなかった >まことケイスネスは貧しい土地 でも、ついに西への道がひらけた いにしえのノルドの船乗りがかよった道 アーランドの息子グトルムがその道をたどる &br; #ref(erlend_thorfinnsson2.jpg,nolink) &br; >ケイスネスとロスのヤール アーランド=アーランドソンの歌はこれでおしまい &br; [[グトルム=アーランドソンとその息子ビャルネのこと>プレイレポ/オークニー家のバラッド/グトルム=アーランドソンとその息子ビャルネのこと]] [[グトルム=アーランドソンとその息子ビャルネのこと>プレイレポ/オークニー家のバラッド/グトルムとその息子ビャルネのこと]] [[オークニー家のバラッド>プレイレポ/オークニー家のバラッド]]