平野部を占拠したゲルマン人達は互いに相争い、やがて七つの国に分かれた。
すなわち、ウェセックス、サセックス、エセックス、ケント、イースト・アングリア、マーシア、ノーサンブリアである。
8世紀中頃、ヴァイキングがブリテン島に襲来し、ウェセックスを除いた七王国は滅ぼされた。
アルフレッド大王の働きによりヴァイキングの勢力範囲はデーンロウと呼ばれる一帯に押しとどめられた。
その後、ヴァイキングを束ねたクヌート大王はイングランドを征服し、史上空前の大帝国を築き上げる。
クヌートの王朝は後継争いも相まって短期間で断絶する。
ウェセックス王家の生き残り、エドワードが王位に付くが実権は弱く、
二人の大貴族、ゴッドウィンとレオフリクに対抗すべく彼は外国人であるノルマンディー出身者を重用した。
そしてエドワードが後継者を残さず死ぬと、ゴッドウィンの息子ハロルドが即位したのである。