Starter Guide - CK初心者のための手引き -†
(1)パッチをあてる†
(2)シナリオ選択†
CK、CKDVとも3種類のシナリオが用意されています。
- ヘースティングス:1066年開始
- 第3回十字軍:1189年開始
- 百年戦争:1337年開始
最初はGC(グランドキャンペーン)ことヘースティングス(1066年シナリオ)が無難だと思われます。十字軍が始まるまでに多少の時間的猶予がありますので。また、シナリオ期間が長く、試行錯誤する余地にも富みます。
他のシナリオはすでに十字軍国家が聖地周辺にあったり、モンゴル人勢力がマップ上に存在していたりしています。
また、百年戦争(1337年シナリオ)は文字通り、百年ちょっとでゲームが終わってしまうので、「ゲームに慣れて感じが掴めたところで終わる」率が高いです。
(3)担当君主選択†
いよいよCKが始まります。好きな国、人物のある方は、それを選択すれば問題ありませんが、そうでない方はどの君主で始めるか非常に迷うところです。
君主選びのポイントとしては、「立地」「肥沃度(経済力)」「技術力」「十字軍」「称号/Title」が挙げられるでしょう。
称号を選ぶ†
CKには、「王/King」-「公/Duke」-「伯/Count」三段階の称号があります。
「ゲームは苦労が多いほど、楽しみも深い」と考える方は、「伯」から始めてみるとよいでしょう。
「ほどほどに強く、そして面白い」を望む方は、「公」から始めてみるとよいでしょう。
最初に王を選ぶと管理が大変ですし、「やれること」も「やるべきこと」も多い(多すぎる)ので、伯や公から成り上がっていく方が分かりやすいと思われます。
立地で選ぶ†
- 異教徒/Hereticsが近くに存在する地域は、常に彼らの侵入に注意しなければない反面、十字軍活動の際に、真っ先に彼らに当たることができます。
異教徒から領土を奪うときには、Claim(称号継承権の主張)を必要としないため、地続きの領土を早く手に入れたい方はイベリア*1、ルーシ諸侯*2でプレーしてみるとよいでしょう。ドイツの東北部、北欧諸侯*3なども(海越えになりがちですが)発展余地に富みます。
- 沿岸部に位置する州は、様々なメリットがあります。
移動、港湾施設の収入、技術の流入(主要港のある一部の州)などです。早く国力をつけて一大勢力を築きたい方は、沿岸部や沿岸に進出しやすい国を選ぶとよいでしょう。
肥沃度(経済力)で選ぶ†
CKでは、州は固有の収入を持っていて、施設建設などにより「豊かな州はより豊かに」「そうでない州はそれなりに」発展します(基本的に施設は「収入を+Xパーセント増やす」働きを持つので、基礎収入が大きいほど効果は大きくなります)。
西欧諸侯は初期の技術力、施設建設でイスラム諸侯/Muslimに遅れをとりますが、土地の肥沃度という点では、イスラム諸侯に勝ります。
歴史的な重要都市を保持する君主や、それらを奪うのに有利な周辺国君主でプレーするとよいでしょう。
技術力で選ぶ†
初めから高い技術力を持つ国を選ぶと、優位にゲームを進めることができます。
全体としてイスラム諸侯とその周辺は高い技術力を持っていますので、
技術力を重視する方は、ビザンツ諸侯などのイスラム周辺国で始めるとよいでしょう。
イスラム周辺国でなくとも、主要港のある州は技術的進歩が顕著(海を越えて技術が流入する)です。
ただし、あまり離れていては流入が遅れます。この点ではイタリア諸侯がお勧めです。
十字軍で選ぶ†
CK最大のイベントである「Crusade(十字軍)」は、カトリック教国にのみ影響を与えます。
このイベントを最大限楽しみたい方は、カトリック教国でプレーするとよいでしょう。
(4)ゲームを始めてから †
ゲームがスタートしたら直ぐにキーボードの「Pause」ボタンを押して、進行を一時停止して下さい。これが最優先です。
これから王国/Realmの発展家系の存続と発展を目指して行くわけですが、まず何から始めたらよいか。
ゲーム開始後、やっておくべき事柄を挙げてみましょう。
状況の把握†
- 勢力
画面左端、ミニマップの近くにある小旗マーク「View Relation Map」をクリックします。
勢力範囲が、宗主国/Liege、封臣/Vassalを含めて表示されます。「公」以上で始めた場合は、封臣の位置を確認しておきます。
- 人物
ポートレートを開いて、当主の配偶者/Spouse、子供/Children、後継者/Successor、廷臣/Courtier、称号請求権/Claimの有無を確認します。
配偶者がいない場合は、急いで結婚する必要があります。後継者はどうでしょうか。得体の知れない人物が後継者になっていませんか?
君主と異なる姓の人物が相続した場合、たとえ血縁関係にあってもゲームオーバーとなります
(君主と姓が同じであれば、血縁関係が無くてもゲームは継続します)。
右下に紋章がある場合、既にどこかの称号をClaimしていることを表しています。「威信/Prestige」「信仰/Piety」「ゴールド/Gold」も確認しておきましょう。
- 国力
右上の紋章/CoAをクリックして、国力(「収入/Income」「現有兵士数/Manpower」「直轄領/Demesne」「統治効率/Efficiency」)を確認します。
「Efficiency」が100%未満の場合、あなだが直轄領を多く持ちすぎていることを表しています(今後改善が必要です)。
- 州情報
直轄地をマップ上でクリックして、州情報/Province Detail画面を開きます。
存在している施設の種類や建築できる施設、社会階級/Social Groupsの権力比、忠誠心などを見てみましょう。
宗教/Religion 、文化/Culture、地形/Terrainなども知っておきましょう。
初めのコマンド†
- 法律の変更・確認
右上のCoAをクリックして宮廷画面を開き、杓と宝珠のイラストをクリックします。
「Laws」が現われたら、現在施行されている法律を確認し、Wikiのマニュアル/国法を参考にして、
必要があれば(後継者が赤の他人であるなど)好みの法律に変更します。
- 婚姻申込み
当主に配偶者がいない場合、急いで結婚しましょう。
自家の宮廷内で婚姻する場合は、マップ上の自家のCoAをクリックして、左のコマンド群の「Offer Marriage」を押します。
特定の勢力から相手を選ぶ場合は、マップ上の他家のCoAをクリックして「Offer Marriage」を押します。
- 英語版CK、MQ版の場合
不特定勢力の中から、配偶者の能力によって相手を選ぶ場合は、一度ゲームをセーブして「お見合いツール」を起動させます。
条件に合わせて検索して「名前」「州番号」をメモします。ゲーム画面で「?」を入力し、入力欄に「州番号」を入れます。
画面移動先のCoAをクリックして、「Offer Marriage」を押します。当主以外の婚姻も全て同じ方法で行います。
- DVの場合
未婚女性の一覧画面が用意されました。ただし、原則として女性の領主に婚姻を申し込んでもまず受け入れられず、仮に受け入れられても変な挙動が起きるので避けましょう。
※結婚する二人の姓が同じ場合、血縁関係が遠かったり、全く無くても「近親婚」特性を持つ子供が生まれる可能性があるのでできるだけ避けましょう。
- 称号の宣言
マップ上の自家のCoAをクリックして、左のコマンド群の「Create Title」を押します。
現在宣言できる称号(王、公)がないか確認して下さい。また、宣言に必要な資金、領地がどのくらいか確認して下さい。
称号の宣言は最も優先すべき事項です
あなたが躊躇している間に、他の勢力やあなたの主君が先に宣言してしまうこともあります。
資金と領地が充たされたら、急いで宣言しましょう。
- 研究項目の決定
右上のCoAをクリックして宮廷画面を開き、杓と宝珠のイラストをクリックします。
「Adavances」のタブを押して現在行われている研究を確認し、必要な研究に変更します。
- 施設建設
資金に余裕があれば、施設/Improvements を建設することができます。
州情報画面を開き、州内イラストをクリックしましょう。
赤く表示された施設は現在建設不可(資金の不足など)、緑色で表示されたものは建設可能施設です。
施設には様々な効果がありますが、伐採所などの収入/incomeを上げる施設を優先するべきでしょう。
施設の上でカーソルを止め効果を確認した後、クリックすると建設が実行されます。
- 税率の変更
マニュアル/税の種類と税率変更についてを見て必要に応じて変えてください。
- 直轄領の分配
君主の能力を超えた領土を持っていて統治効率が100%未満であった場合、総収入がそれだけ減っていることになります。
収支がどうなるかを計算して、得になるようならば廷臣に領土を与えることで統治効率を上げます。
廷臣に領地を分け与えるには、マップ上の自家のCoAをクリックして、左のコマンド群の「Grant Title」を押します。
封臣が既にあり、さらに彼らに領地を分け与えるには、封臣のCoAをクリックして「Grant Title」を押します。
当主の息子たちの成人(16歳)が間近である場合、急いで配下に領地を分配してしまう必要はないでしょう。
また時期後継予定者に領土を与えた場合、彼が後継したとき領土もまた当主のものとなります。
※自分が伯なのに臣下に他の伯の称号を与えると、相手は独立してしまいます。公が公の称号を与えても同様です。
- 役職者任命
ポーズを解除して、ゲームを数日だけ進めます。廷臣の人数が増えていることを確認しましょう。
右上のCoAをクリックして宮廷画面を開き、5人の人間が描かれたイラストをクリックします。
現在あなたの宮廷に属する宮廷メンバーの中から役職者を任命します。
Marshalは軍事/Martialの高いものを、宰相/Chancellorには外交/Diplomacyが高いものを、
防諜長官/Spy Masterには策謀/Intrigueが高いものを、執事/Stewardには管理/Stewardshipが高いものを選びましょう。
序盤の廷臣が少ないときは、収入に大きく関わる執事を優先しましょう。
封臣が多い場合は宰相も重要です。
(5)その後の進め方†
全体的な方針†
同姓の世継ぎがいなければゲームオーバーになります。*4
また、戦いに敗れて全領土を失ってしまっても話になりません。したがって、家系の安泰と領国の保持が最優先事項です。
領土を獲得して勢力を拡大すれば基本的にはこの目的にプラスとなりますが、評判を悪化させて世界を敵に回してはそれも覚束なくなります。
また時として戦争や暗殺を吹っ掛けられることもあり、それへの備えも必要です。
よってほとんどの場合、最初の目標は一族の後継者候補を増やすことと資金の蓄積・国力増大となります。
家系が主役であるこのゲーム、家系存続のためには婚姻がもっとも重要なコマンドと言えます。
基本的に優秀な両親からは優秀な子孫が出る率が高いです。よって、若くて健康で、能力値が高く、性格が合い、変な特性を持たず、多産度の高い*5嫁を探すことは何より優先されます。
CKまでは外部ツールが必要な難事でしたが、DVでは未婚女性一覧が国勢台帳に用意され、非常に楽になりました。
場合によっては現在の嫁を対象に「暗殺」コマンドを行うことも必要となります。
領土獲得の手段としても婚姻は有力な選択肢です。上手く立ち回れば、わずか2代で伯から王への成り上がりも可能です。
領土の獲得†
このゲームで新規の領土を獲得するのは以下のような方法があります
- 称号の権利/Claimを獲得し、その保有者に宣戦・勝利して、自分の称号を認めさせる
- 異教国に宣戦し、勝利して、併合するか・臣従させるかする
- 他国の封臣や独立した領主を臣従させる
- 継承によって他国を引き継ぐ
順に説明していきましょう。
- 称号の権利/Claimを獲得し、その保有者に宣戦・勝利して、自分の称号を認めさせる
極めてオーソドックスな方法です。まず威信を消費して、称号を請求します。このとき評判/Reputationが悪化します。
次に、その称号の現在の保持者に宣戦します。戦争となります。
相手が1州しか持たない場合、その州を制圧すればどんな和平要求も通るようになります。複数の州を持つ場合はすべて制圧すればどんな和平要求も通るようになります。
和平要求でその称号を認めさせれば、その州はあなたのものとなります。このときにも評判が悪化します。
どんな相手にも通じますが、色々と課題があります
- 威信が必要:頑張って威信を稼いでください
- 評判が悪化する:このためやり過ぎると世界中から睨まれて袋だたきにあったり、封臣の忠誠心がどんどん下がっていったりします。回復には時間が必要です。
- 戦争が必要:国家の大事です。資金も戦力も必要となります
- 思わぬ敵が出てくる:戦争相手に上級の君主がいる場合、まず間違いなくそちらとも戦う羽目になります。同盟者がいる場合も同様です。
- 異教国に宣戦し、勝利して、併合するか・臣従させるかする
キリスト教国相手よりは簡単です。が、上記と同様、戦争が必要です。
序盤はイスラム勢力は技術でキリスト教国を上回っており、かつ強大な国家がバックに控えていたりして、楽勝とは行かない場合も多いです。
- 他国の封臣や独立した領主を臣従させる
労力的には最小と言っていいでしょう。ただし、なかなか成功しません。自国がすでに強大になった後の話だと言えます。
- 継承によって他国を引き継ぐ
史実でも分かるとおり、最強手段と言えます。上手くいけば一滴の血も流すことなく(あるいは最小限の流血で)国がまるまる手に入ります。
基本は相続法に「準サリカ長子」を採用している国を狙います。その国の統治者の長女を自国の継承候補者と結婚させ、二人の間に生まれた息子にターゲットの国の相続権を得させます。
他の候補者がいなければ(排除すれば)、おめでとう、貴方の孫は(いずれ)自領と新領土の両方を受け継ぐことになります。
勢力を拡大するために新たな州を獲得しようとする場合、「収入」と「技術」が目安となります。
基本的には豊かで技術が流入しやすい(あるいはすでに高い技術を持つ)州を狙うべきです。
もう一つ、称号の宣言/Create Titleに必要な州を集めていくという目標もあります。
新称号を宣言すれば威信がもらえるし、国家運営の選択肢が増えます。また、現在が伯や公であれば、より上位の称号を宣言することで地位の向上が図れます。
アイルランド王やウェールズ王など、宣言しやすい王位を狙い、必要な領土を獲得していくのもよいでしょう。
ただし、戦争にはリスクが付きものです。特に自国や敵国に、同盟者や上級の主君がいる場合は要注意です。思わぬ大敵が現れたり、勝手に狙っていた土地を横取りされたり、いろいろ不都合なことが起きます。
州経営†
社会階級の忠誠心の増減には、注意を払っておきましょう。
施設は基本的に好みのものを建てていけばよいでしょう。
ただし、徴兵には時間がかかるので、徴兵効率を上げる「Training Grounds」は、なるべく早めに作っておいた方がよいでしょう。
早く「Prestige」や「Piety」を上げたい場合は、建設完了時のボーナスや年度ボーナスのある施設を優先的に建てていくとよいでしょう。
十字軍†
- カトリック教国
十字軍の影響を直接受けます。十字軍が発動すると貴方の国の信仰心がどんどん減っていきます。
これは期待の裏返しであり、勢力が大きいほど異教徒の殲滅を期待=異教徒をいつまでも殲滅しない/できない貴方の信仰心を疑います。
そのため国が大きいほど、また位が高いほど減りやすくなります。さらに下落の量は年々増えていきます。
- 十字軍の説明
【1.05の場合】:十字軍に『攻略目標』が現れます。
これは通常画面の十字軍の旗に矢印をあわせると見ることができます。
『攻略目標』以外の領土を勝ちとってもさほど信仰は得られません。
ただし『攻略目標』の領土を得ると莫大な信仰を得ることができます。
そのため侵攻作戦を練るときは『攻略目標』をピンポイントで狙いましょう。
ですが1066シナリオの序盤で『攻略目標』を狙えるほど国力がない場合は傍観するのも手です。
何もせずとも他国が『攻略目標』を落としてくれるでしょう。
また、ローマ教皇が諦めて十字軍を取り消すこともよくあります。
なお十字軍目標候補地を全て奪還できると十字軍は発生しなくなります。
それを狙うのも手ですが、序盤はイスラムの方が力が上です。無理せず力を貯めたほうが無難でしょう。
信仰は基本的に司教領をつくり一時的に確保する方が賢明です。
また侵攻に成功した場合、しばらくは動かない方がよいでしょう。
あまりイスラムに宣戦布告するとイスラム教国を全て敵にまわし一気に滅亡する可能性もあるからです。
十字軍目標都市
Jerusalem, Antiocheia, Alexandria, Byzantion,
Rome, Palermo, Tunis, Burgos, Lisbon, Cadiz, Toledo
- ※以下の項目は過去の参考として残されています。本筋はパッチを適用することです。
【パッチ非適用のMQ版CKの場合】:カトリック/ギリシア正教以外の土地を征服すれば信仰がプラスされます。
根本的な解決にはなりませんが基本的に日本語版では十字軍が止まることはほとんど無いので、弱い異教徒を見つけたら叩いて信仰を稼ぎましょう。
ただし一気に異教徒を殲滅せず、ある程度次の代に残しておかないと信仰のダウンがとめられないので注意して下さい。
また、1066年から開始するとムスリムや異教国の方が強い場合が往々にしてあります。
その場合は無理せず国力を貯めておきましょう。
信仰のマイナスは司教領などを作ってカバーするのも良いでしょう。
下落自体は止められませんが十字軍開始時の下落量は少ないので他国に侵攻するのを我慢できるなら無視するのも手です。
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