CK のイベント発生率は、MTTH という概念で表されます。
MTTHが360月、すなわち10800日ならば、そのイベントは1日ごとに1/10800の確率で発生します。
イベントファイル内ではMTTHは「year(年単位)」「month(月単位)」「day(日単位)」で表現されたものが混在していますが、内部では単純に1year=12month=360dayとして処理されます。
たとえば子供に「逸材」が付くイベントのMTTHは840月となっています。
イベント発生率の補正は、MTTHに対する修正値として表現されます。
発生率に対する修正値が0.9や-10%と書かれていたら発生率が上昇し、
1.1や+10%と書かれていたら発生率が低下するという意味になります。
補正項目が複数ある場合は、その全てが累積します。
0.9の補正が2つある場合は、0.9×0.9で0.81が補正値となります。
たとえば子供に「逸材」が付くイベントでは、子供が留学中の時の補正値は0.8となっています。
上記の式を参考に、ゲーム中の期間内の発生率を計算してみたいと思います。
例として、子供に逸材が付くイベントの発生率を見てみます。
このイベントの発生条件は子供が5歳~11歳であることなので、イベントが起こり得るのはこの7年間(=2520日間)です。
もし子供が留学中でなければMTTHは840月(=25200日)なので、1日ごとに1/25200の確率で発生します。
よって、7年間にこのイベントが発生する確率は
1-(25199/25200)^2520≒0.0951
となるので約9.5%となります。
同様に、子供が留学中の場合はMTTHに0.8倍の補正がかかるので20160日となり、7年間にこのイベントが発生する確率は
1-(20159/20160)^2520≒0.1175
となるので約11.8%となります。
CK のシステムは MTTH の設定と補正が「命」といっても過言ではありません。
これを理解すれば、CK の本当の奥深さを堪能できるかもしれません。
※ "mean time to 〜" =「〜までの平均時間」