カノッサ城に住むマチルダ女公は、ローマ教皇の後見人であり、神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世のライバルだった。
神)わたし神様です
天使)ぼくは天使です
神)今更CK1DVとな。一応、理由を聞こうか
天使)CK2が1.07になって、旧式のグラボしか搭載していないうちのノートパソコンではグラフィックがうまく表示できないのです。
神)デスクトップを買いなさいよ
天使)近所の家電屋に行ったら、まあまあのスペックのデスクトップが80kほどで売っていたんですが
神)リーズナブルじゃん。買いなさいよ
天使)まあ通帳の残高とか来月の給料とか年末の賞与とかを計算して、購入は先送りしようと、中の人は思ったらしかったのです
2013年には2QにEast vs. Westが、3QにはEU4が発売されるので、その時期までにはハイスペックのデスクトップPCを買う予定ですが、
当面はこのままで行く、ということです
神)なんだかよくわからんがよくわかった
天使)無理にグラボを搭載していないPCでやっても無駄に時間がかかりますし。10年時計をまわすのに2Hとかザラです
その点、2DのCK1DVとかHOI1とかEU2では10年時計を回すのに20~30分あればすみますし。さくさくすすむんですよ
神)もうゲームやらなけりゃいいじゃん
天使)一日一時間は趣味の時間をもちたいとのことです
神)じゃあ好きにしなさい
神)で、今回はマチルダさんなんだね
天使)そうです。1066年シナリオのトスカナ女公マチルダさんです
スペックは下のスクリーンショットをご覧ください
トスカナ女公マチルダ。
神)なかなかの能力だな
天使)彼女はローマ教皇の後見人でもあります
未婚で、子供もいません。ちなみにライバルとしてハインリヒ4世が設定されています
神)まあ子供がいないまま当主が死ねば、どこからか同姓の貴族がやってきて後継者になるから問題ない
未婚なのも仕方ないだろう。ヘタに結婚して子供がうまれたら、後継者が父親の姓の方にいくからそれこそゲームオーバーだ
天使)ライバルとしてハインリヒ4世が設定されているのはどうします?
神)彼はマチルダの君主でもあるからな
仲良くやっていくのは無理そうで、じきに仲違いするだろう
内乱をおこして正面から戦争をするリスクは避けて、穏健に独立する道を探ろう
1066年の神聖ローマ帝国と、トスカナ女公の領土
天使)これが外交地図です。で、これが、
トスカナ女公の法律画面
天使)これが法律です。サリカ調子相続で、教会至上制をとっているため教会に一定程度の貢納をしなければなりません
神)うちはガチガチのゲルフ(教皇派)だしな
天使)さて、現状はこんなところですが、方針はどうしますか?
神)このAARの目的は、北イタリアにゲルフの王国を打ち立て、ローマ教皇とともに聖地回復をはかることにある。
天使)はい
神)つまり、1.イタリア王国を建国する
つぎに、2.イェルサレムやシリア、アレキサンドリア十字軍を成功させる
これが主要な目標だ
天使)わかりました。じゃあさっそく子供を近隣の共和国に留学させて、諸侯の娘と結婚させて、暗殺者を用意して...。
神)ちょっと待った。
天使)は!な!せ! ぼくはイタリアの貴族たちを血の海に沈めて、継承関係をカノッサ家に収斂させるんだ!
神)おちつけ。さきにこのAARのハウスルールも言っておく。
1.暗殺による共和国や伯爵領(公爵も王も同様)ののっとりはしない。
2.異教徒を和平交渉で封臣にしない。
3.十字軍イベント以外での異教徒攻撃はしない
天使)お、おう...。
神)ただし、ポートレートでライバル関係になった人物の暗殺は可能とする
異教徒の上級爵位を剥いだときに付随的に封臣になる異教徒も容認する
それから、ヨーロッパに侵入してきた異教徒の討伐も自由とする
天使)ということは、威信を消費することによる爵位の強奪と、
対象地域の3分の2を支配することによる爵位の簒奪、
それから継承関係による爵位の継承と、正規の十字軍、それからイベントなどをつうじてしか拡大はできないということですね
神)そういうことだな
天使)それではさっそく時計を動かしましょう
神)うむ。ぽちっとな
神)ううむ
天使)どうしました?
神)これを見てくれ
1069年の北イタリア
天使)わっ、さっそくイタリア情勢が混沌としてるじゃないですか
しかも、すでにトスカナ女公がHREから独立してるし
神)イベントで叛意をもらって、また別のイベントで平和裏に独立したんだ
当主とライバル関係にある場合は、このイベント連鎖で独立する方がスムースに行く
天使)でも、ミラノ公爵とか、ジェノヴァ共和国とか、フェラーラ司教領とかも独立してますよね
ヴェネツィアとサルディニア島の貴族たちはもともと独立してますけど
神)ミラノとかジェノヴァとかもイベント独立したらしい
ボローニャ共和国は武装蜂起して皇帝軍に鎮圧された
1096年の北イタリア
神)それから三十年が経過した
天使)地味に領土ふやしてますね。トスカナ女公の領土をあらわす灰色の領土が増えてる
神)臣従要請の使者をおくりまくって、数プロヴィンスの領土を増やした
天使)あとケルンテルン公爵とピサ共和国が独立してる
神)ハインリヒ4世が反乱鎮圧中に戦死して、未成年の皇帝が即位、内乱の危機、その隙に北イタリアで独立祭り
ざっとこんな経過だな
天使)そのとき神さまは何やってたんです?
神)臣従要請のボタンを押してたり、建築物たてたり、…あと技術画面見てたりしてた
天使)おいたわしきかな
神)ぐすん
天使)というか! せっかく教皇後見人なんだから、破門をうまくつかって称号強奪とかやらないといけませんよ
神)ゲーム開始時の教皇は五年くらいで亡くなって、教皇後見人はイングランドのウィリアム征服王にうつってたんだよ
天使)あらら
神)しかし1096年にひさしぶりにトスカナ女公が教皇後見人になった
ひさびさに誕生したイタリア人教皇。トスカナ女公が後見人になった
天使)おお!
神)というわけで貯めこんだ威信と信仰をつかってあちこちのイタリア諸侯に破門、強奪、宣戦のコンボを仕掛けた
とりあえずミラノ公爵とピサ共和国の配下の伯爵や司教をこの手口で侵略、領土をひろげておいた
サルでニア島のCagliari伯爵も同じ手口で称号を強奪できたので、宣戦して攻撃したが、
天使)したが?
神)なんか軍事16の元帥がいて、500の敵勢を3000で攻撃したのに敗北を喫した
天使)ご愁傷様です
神)まあ7000の軍隊で再度攻撃して屈服させたけど
それからアドリア海の向う側、ケルンテルン公爵旗下のイストリア司教の称号も強奪できたので宣戦布告
天使)ケルンテルン公爵*1とガチでたたかったんですか
勇気ありますね
神)北イタリアのフィレンツェあたりで敵軍をひきつけておいて、
その隙に別働隊がアドリア海をわたってイストリアとケルンテルン公爵の城に進撃、これを落城させ、講和にもちこんだ
さすがに彼らとガチでやりあうのは大変だからな
天使)あれ、ケルンテルン公爵は以前には独立してましたが、いまはHREの配下になってますね
神)独立していては領土を守れないと、ギベリン派に鞍替えしたんだろう
天使)AIもなかなか戦略的なうごきをするじゃないですか
神)1100年にはイタリア諸邦36のうち19を得るまでになった
イタリア王号を得るためには24が必要だから、あと8つ領土を増やせばいい
1100年の北イタリア
神)同じ年、マチルダ女公が没した
天使)自然死ですね。54歳、大往生と言えるでしょう
信仰は926、二度の教皇後見人を経験し、列福されています
得た称号は、トスカナ公爵のほか、アンコーナ、フェラーラ、モデナ、スポレート、そしてサルデニアですか
これだけの公爵位があれば、威信の上昇もはやいでしょうね
(続く)