ローマ教皇と神聖ローマ皇帝とのあいだの叙任権闘争において、
トスカナ女公マチルダは教皇側諸侯としてふるまった。
帝国は内乱におちいり、ピサ、ジョノバ、ボローニャなどの諸共和国やトスカナ公国、ミラノ公国が独立した。
ローマ教皇はこれら教皇派(ゲルフ)の諸侯によって、イタリアにおける覇権を謳歌した。
マチルダの愛児アントニオ
神)誰だね、こいつは?
天使)マチルダの私生児アントニオです。ふとっちょなところがお母さんにそっくり。
神)執念深いもちで陰謀15とかすごい不安な人物なんですけど。
ところで私生児には継承権はないはずだよな?
天使)そうです。マチルダの後継者はベルナルドという馬の骨です。
マチルダの後継者ベルナルド。
神)うわっ、平凡なポートレート。
天使)でもこういうの、脳内補完に困るんですよね。
なんで馬の骨がどこからともなくやってきて家督を継承するんだって。
神)マチルダの愛人かなんかだろ。
天使)私生児vs.愛人ですか。これは骨肉のあらそいですね。
神)じゃあとりあえずゲームをすすめるか。
マチルダが遺してくれた遺産120Kに安定度+2があるから、なんとかなるだろ。
天使)私生児アントニオを密偵頭に任命しました。
神)お前、イベントファイル見てないのか?*1 こわいことするなあ。
天使)いや、こいつ優秀なんですよ。
この前なんて隣国のクレームとってきてくれましたし。
おかげでイタリアで勢力拡大に成功し、また一歩イタリア王国に近づきました。
神)まあ陰謀15だしな。
天使)ところがアントニオは宮廷でいじめられて*2、とうとう配下の司教領に出奔してしまいました。
神)あっ、それはまずい!
天使)えっ どうしてですか
神)私生児を密偵頭にすると暗殺イベントがおこるんだよ、陰謀15ならたいていの宮廷で密偵頭になれるから、イベントが発生して…。
神)フアッ?!
天使)いや、セーフです。45%の効果無しをひきました。
神)ふーっ、驚かせやがって。
天使)神様、朗報です。私生児アントニオは亡命先の司教領で、鬱になり、自殺しました。
神)ろくでなしがくたばったか! これで安心してゲームをすすめられる。
天使)でもマチルダさんのときのようにはいきませんねえ。
叛意もち諸侯にsend giftをしたり、安定度低下に歯止めをかけるために財政支出をしたりして、お金や安定度がさがってきています。
神)やっぱり能力がちがうもんな。マチルダは外交が高かったけど、こいつはどの能力もぱっとしない。
天使)うっ、「内乱の危機」もついた。
神)叛意もち諸侯をおさえられなかったか。
12世紀はじめのイタリア
天使)12世紀はじめのイタリアです。ギベリン(皇帝派)が盛り返していますね。
神)ケルンテルン公爵につづき、ミラノ公爵もジェノヴァ共和国もギベリンに転向したか。
天使)帝国で「内乱の危機」がなくなったのが大きいですね。
反対にうちらゲルフ(教皇派)側はさんざんです。
トスカナ公は無能な君主のうえに「内乱の危機」がついてるし、教皇もぱっとしない。
1123年、エルサレムに向けた第一次十字軍は失敗した。
神)おお、情けない。
天使)ローマ教皇の威信はがた落ちですね。
神)うちんとこの経営も危うくなってきたな。
天使)120Kあった貯金と+2だった安定度が、いまは45Kと-2です。
1136年、トスカナ公ベルナルドが死去。老衰で、59歳でした。
神)次は一人息子のオメロか。
こいつもぱっとしない能力だな。
しかし「内乱の危機」がなくなっただけマシか。
天使)なんとしてもゲルフ側から盛り返していきたいですね。
(続く)