プレイレポ/わがシドの歌

カステラ王国の元帥エルシドは、王アルフォンソの猜疑心の犠牲となり、追放された。
エルシドに付き従う者は、彼を慕う騎士や小姓、農民たちの543名。
エルシドは東南の方角に落ち延びた。ムスリムのモリナ太守国を占領し、自らの領地を切り開かなければならない。

レコンキスタ、1068

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1068年のイベリア。エルシドはカステラ王国から逃れてモリナ太守国を攻撃する。

エルシドの軍事的才能は群を抜いていた。
彼は疲れを知らず、勇敢で、部下たちからとても慕われた。
彼は部下たちに命令して、モリナ太守領を突き進んだ。
モリナ太守は1138名のムスリムを組織化して、エルシドを迎え撃った。

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エルシド軍、敵と遭遇。
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エルシド軍、敵をほぼ撃破。

軍事21のエルシドに対抗できる将軍は、ムスリムのなかにはいなかった。*1
エルシドの果敢な攻撃によってモリナ太守軍は崩壊し、散り散りになって撤退した。
エルシドはモリナを占領し、これを併合した。

モリナ伯となったエルシドは、租税を減免し、盗賊たちを懲らしめ、この地に善政をしいた。
彼は少ない国庫のなかから、カステラ王アルフォンソに帰順を表明するため、貢租を納め続けた。
佞臣たちによってエルシドを疑っていたアルフォンソも、ついにエルシドの忠誠を信じるようになってきた。
ある日、エルシドの宮廷にアルフォンソ王からの使者がやってきた。

「モリナ伯ロドリゴ・デ・ヴィヴァラ。貴君をカステラ王国の臣下と認める。」

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1068年のイベリア。エルシドの武勲によって、カステラ王国は領土を拡大している。

レコンキスタ、1070

ところで、カステラ王国の北には三つのキリスト教国があった。
一つは、ナヴァラ王国。もう一つはアラゴン王国。
ナヴァラ王とアラゴン王は、「大王」フィルデナントの弟たちによる王国であり、カステラ王アルフォンソとは親戚関係にあった。

さらに地中海に面するカタロニア地方には、バルセロナ公という貴族がいた。

バルセロナ公国は5プロヴィンスを有する大公国であり、公爵は野心的な男だった。
彼はザラゴザ首長国を攻撃してエブロ河までカトリックの勢力を拡大しようと企図し、軍を動員していくさを起こした。

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1070年のイベリア。バルセロナ公がザラゴザ首長と戦争状態にはいった。(黒枠はカステラ王国の版図。)

バルセロナ公の特使がイスパニアの諸王国を訪れた。
特使はまず同盟国のナヴァラ王国を訪れた。「ナヴァラ王、いまこそ援軍をお願いします。」
しかしナヴァラ王はこれを拒否した。「私たちはムスリムの海のなかでカトリックの王位を守っていく義務がある。徒らにムスリムとの関係を悪化させるわけにはいかない。」

特使は続いてアラゴン王国を訪れた。「アラゴン王、お願いです。ムスリムを打ち倒すため、援軍を。」
しかしアラゴン王も首を横に振って答えた。「私たちの王国は貧しく、兵も弱い。公の要望には応えられない。」

特使は困ってしまって、最後にカステラ王国を訪れた。「カステラ王、どうか、どうか、お願いです。ザラゴザ首長をやっつけるため、援軍を派遣してください。」
カステラ王アルフォンソは智謀に優れた王だった。彼は冷徹に返事の是非による利害得失を計算した。
「分かりました。援軍を派遣しましょう。ただしわが王国の財政は厳しい。あまり大きな軍は動かせない。」
「では、やはり援軍は派遣できないということでしょうか?」
「いや、そんなことはない。援軍は派遣する。--エルシドを派遣しましょう。」

エルシドであれば、寡兵であってもムスリムを打ち倒すことができる。
それに、万一敗北しても、責任はすべてエルシドに負わせればいい。
狡猾なアルフォンソはそう考えた。

かくしてエルシドに出陣の命令が下った。

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1070年のイベリア。エルシドは軍を率いてカラタウド太守を攻撃している。

エルシドは軍を率いて東進し、ザラゴザ首長国の封臣であったカラタウド太守国を攻撃した。
エルシドの軍略はカステラ王やバルセロナ公の想像を超えていた。
カラタウド太守はまたたく間に打ち破られ、太守は戦死し*2、カラタウドのプロヴィンスはカステラ王国に併合された。

エルシドの武勇を恐れたザラゴザ首長は、慌ててバルセロナ公と和睦する。
戦争が終わったことを知ったエルシドは、カラタウドの戦後統治について二三指示をだすと、そのまま軍を返して西の方へ消えていった。

カステラ王国、拡大

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プレイレポ/わがシドの歌


*1 エルシド軍は寡兵をもって、約二倍のムスリム勢を撃破した。
*2 スクリーンショット参照。戦闘から一週間も経過しないうちに、カラタウド太守は戦死した。

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