エウデス1世の時代 1172-  

偉大なる父王の死去により、フランス国王及びアラゴン国王の座は嫡男ルイが後を襲うこととなった。ルイ6世の誕生である。彼にはルイを筆頭として2男6女の子供をもっていた。

かれには父が持っていた卓越した統治能力は無かった。父が治めていた直轄の地を全て治める能力に欠けていたのである。まずかれはすでに成人している息子ルイに対し、自らのバレンシア公爵の地位とカステリオンなどの半島の3州の統治を任せることにした。またイベリア半島でも収入に乏しい地域を選んで一族のものに与え直轄の領土を減らし統治の効率化を図った。


彼には父には無かった能力を持っていた。冷静かつ大胆な外交術と冷徹な策謀である。今回は策謀が彼の勢力拡大に役に立つこととなる。従兄弟のニコラスが統治していたブルゴーニュ王国であったが、反ニコラス派の家臣の内通を得て食事に毒を盛ることに成功し従兄弟を亡き者にすることに成功した。一転このニュースがあたかも青天の霹靂のように振舞った彼の手にはブルゴーニュの王冠が握られていたのである。さらにドイツ国王の継承権まで握ることと成った。

← フランス王国興亡記


トップ   一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS