第三回十字軍 第三回の目標はチュニスだった
聖王シャビンのエジプト遠征によって中東のイスラム勢力は打撃を受け、エルサレムの防衛はしばらく安泰ということになった。
また、シャビンはレコンキスタを完遂し、イベリア半島からもイスラム勢力を駆逐した。
こうした十字軍の成果に気をよくしたローマ法王は、ヨーロッパの対岸から異教徒を駆逐するべく、チュニス十字軍を発令した。
チュニスにはイスラムのズイール王国が支配していた。
ズイール王国の王ムルタザ 軍事17の武勇すぐれる王だった
ズイール王国の王ムルタザは、チュニスの近郊数百マイルを支配するイスラムのスルタンだった。
ローマ法王の十字軍命令を受けて、フランス王国はズイール王国に宣戦を布告した。
約七万のフランス軍が地中海を渡った
約七万のフランス勢が地中海を渡り、ズイール王国に侵攻を開始した。
ズイール王国ははげしく抵抗したが、フランス王国はその抵抗を排除してチュニス一帯を制圧した。
二年間の戦役でチュニス一帯はフランス領となった フランスはアフリカ王を称することができるようになる
フランス王はアフリカを平定した後、アフリカ王を名乗ることになった。
さらにここにカペー家の王妃を封じ、トリポリ女公として同地を支配させる。
アフリカにはズイール王国以外にもゼナタ王国やベニ・ヒラル王国といったイスラムの王国があり、
トリポリ女公はこれらのイスラム王国からチュニスを守らなければならない。
神は満足なされた
第三回十字軍はフランス王国のチュニス回復によって成功裏に終わった。
1180年の中東。青色はフランス王国の勢力図 聖王シャビンの帝国は短命に終わった。 フランス王国はその後をおそって外交努力によって聖地を回復した。