アルフォンソ・ヒメネス王

スペインの高原に鮮血の嵐が起こる!!

♪偉大なるフェルナンド大王崩御さる…
 かくて、一つを三つに分け、若き三王子、自らの王国を統治せん。♪

長男
変異無辺の武人、サンチェ・ヒメネス?世、東の「カステーィリャ国」を

次男
如何なる闇をも見通す賢人、アルフォンソ・ヒメネス、中つ「レオン王国」を

三男
真摯なる商人、ガルシア・ヒメネスは西、「スパニッシュ・ガルシア国王」を

♪大望たるレコンキスタ(国土回復運動)を胸に秘め……。♪


1066年/12/26
レオン王国、アルフォンソ国王は神の声を聞いた…。
「神聖不可侵なる、我が地を回復せよ!」

1067/12/10
王国は祝賀ムードであった。
フランスから迎えたアデリアス令嬢を皇妃すべく、式が催されたのである。
その席でアルフォンソは皇妃アデリアスを宰相に任命すると同時に宣言が行われた。
「イスラムの終焉は近い、時は来た!」

1968/1/1
イスラムのウマイヤ朝によって支配されたイベリア半島の奪還を目的としていたアルフォンソは配下の伯爵に兵力の増強を急がせていた。
ところが、王国南部ザモラを治める実姉、エルビナ・ヒメネス女伯がこれに完全と翻意したのである。
「何故なのです?姉上…。」
アルフォンソは泣く泣く、姉の伯領へ自らの軍を進めた。

1968/2/15
ザモラにて攻城戦を進めている中、アルフォンソのもとに急使が届く。
王国北部アストリアス伯ディエゴ伯爵、その五男が統治する王国西部エル・ビエルソ伯ベルナルド伯爵(13歳)叛す!
全軍に震撼が走った…あり得ないタイミングで背後を突かれたのである。
報を聞いたアルフォンソは急いで城を陥落させ、実姉エルビナ女伯を幽閉し、北へ向かった…。

1968/7/5
首都レオンにて開戦
反乱軍1400 vs アルフォンソ3000 勝利
とって返したアルフォンソ軍の快進撃を阻むことは何人たりとて叶わなかった。
首都郊外遍く反乱軍を打ち破ると、北部アストリアス、西部エル・ビエルソまで兵を進め、城を落とし自らの直轄領とさせた。
これにより、王国全土はアルフォンソの直轄することとなった。
一連の謀叛を治めたものの釈然と出来ないアルフォンソは背後の黒幕を探すべく諜報長官をその任に当たらせた。

1084/4/10
先の内乱から十数年の月日が流れた…。
レオン王国は内政に努め、その国力を着実に高めつつあった。
民の賞賛は否応なく高まり、その賞賛は隣国にも伝わったほどである。
諜報長官「報告致します、先の内乱の首謀者は、陛下の甥であるナバラ王国々王サンチョ?世による謀略と判明致しました。」
アルフォンソは怒りを表す事なく、ただ一言を命じた。「……準備せよ。」

1084/4/28
ナバラ開戦
ナバラ軍1200 vs アルフォンソ4500 勝利
サンチョ?世を捕縛したアルフォンソは余勢をもってナバラ王国を開放。
首謀者判明からわずか、18日間である。
表面上は静かなアルフォンソの内に如何なる想いがあったかがうかがい知れよう。
ナバラは離地となるも、王国の直轄支配領とし、この年、ついにアルフォンソは二冠を懐くこととなった。

1090/1/1
ついにローマの地より、教皇から全ての王国へ告げられる。
「邪悪なる異教徒駆逐し、聖地を奪回せよ。これは聖戦である!」
先年、受けた啓示は幻ではなかったのである。今こそ!全身が戦慄いた。
しかし、彼の冷静な現実感覚はそれを否定せざるえなかった。
東方において異教徒が治める藩王国サラゴサはフランスの前線を駆逐しつつあった。
これに応するはアルフォンソ兄弟、3国が組みするのが万全の策であった。
しかし、…
兄カステーィリャ国サンチェ?世は領民対する奔放ぶりが露呈し、
弟スパニッシュ・ガルシア国ガルシア国王は商才が狂気へと変わり、交渉すらままならなかった。
「レコンキスタ、我が世では叶うまい、ならば……。」
その夜、アルフォンソは王子ラモン元帥と、その妻イザベラ諜報長官を呼び寄せた。

1090/3/27
カステーィリャ国、同国三皇太子等、鹿狩りの中途、事故死!
この事故によりカステーィリャ国第一後継者はアルフォンソの手に…。

イザベラ諜報長官「獣とて易々と、その手にかかるわけではありませんわ。」

1092/12/25
スパニッシュ・ガルシア国ガルシア国王が後継者を次々と惨殺、誕生祭は血の狂宴に!
狂王ガルシアは壮健なるもガルシア国第一後継者はアルフォンソのものに…。

イザベラ諜報長官「狂気を制御すること、叶いませぬ。されど、揺らすのは容易いこと。」

1095/12/24
アルフォンソは実兄カステーィリャ国サンチェ?世の祝宴に呼ばれ、これに応ず。
宴の最中、サンチェ?世死亡。
この食中毒騒ぎによりカステーィリャ国はアルフォンソのものに。
三冠の王になるも、アルフォンソ自身も倒れ、高熱の病に伏す。

イザベラ諜報長官「愛しき我が夫ラモン、何物も口に含むのみ、喉を通してはなりませぬ。」

1096/1/16
臨終の間際、
アルフォンソ「ゴホッ…諜報長官イザベラよ、そなたは確かに有能であるな。」
イザベラ  「ご明察恐れ入ります、されど御兄、狂王が健在です。」
アルフォンソ「ならばよい…王子ラモンをた…の………。」

闇をも見通すアルフォンソ崩御(享年55歳。)

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